民主主義の本質は、教育と同様に結果ではなく過程にあるといわれます。しかし、現実は選挙や受験に象徴されるように票数・点数、結果によって評価されます。こうした理想と現実のはざまで悩んでいる人たちも多いと思います。
「現実がこうだから仕方がない」と諦めてしまう先生が多い中、「揺れ動き、迷いながら」も人間の優しさや共生社会の基礎を培うべく特別支援教育の理想に向かって日々努力している先生方がいることも事実です。
15日の午前中は、沖縄県立A特別支援学校の第1回学校評議委員会に出席させていただきました。16名中、13名は女性。男性はH教頭先生とグループ研究代表のI先生と私の3人。沖縄は伝統的に女性が活発な傾向にあるようです。
I校長先生から学校概要・経営方針、学校コーディネーターのM先生等から職員研修、巡回教育相談、医療的ケァの対象児童生徒、進路指導の取組みといった本年度の学校課題について報告がなされました。
そのあとに情報交換。評議員の私は、学校の応援団として出来る限り建設的な意見・感想を述べるように努めました。先ずは、授業実践の充実による子どもの行動変容と保護者の信頼というキーワードに注目しました。
児童生徒のニーズを大切にし、何とか「児童生徒を善くしたい」という先生方の熱意がどの報告にも感じられました。本年度の計画書は、昨年に比して骨組み・構想が確実に進化しているという感想を持ちました。
本年度の計画に即して進めていただきたいということ、そして、昨今の先生方のメンタルヘルスという観点から、先生方の労働環境の配慮にも怠らないようにとコメントさせていただきました。
また、評議委員のNさんは、ボランティアサークル遊びの広場「ぽてと」の活動について話題提供して下さいました。それは、行政の力を借りることなく、自分たちで居場所づくりを進めるというユニークなものでした。
評議委員会終了後、今年の3月までN特別支援学校校長をされていた評議委員のNさんが、4月からある大学院の地域経営科の1年生として福祉関係の勉強をなさっていることを知りました。人間一生楽しく学ぶことの大切さを教えられました。
午後は、A特別支援学校の近くにある沖縄県総合教育センターにて、平成22年度沖縄県立学校保健会評議員会主催の講演会で「特別支援教育のポイント」と題してお話させていただきました。
講演前と終了後には、沖縄県教育庁体育課のZ健康体育管、八重山高校のT校長、中部農林高校のG校長、真和志高校のN教頭、南部商業高校のM校長らが控室にお見えになり雑談。
沖縄県の高等学校の校長先生方の特別支援教育への関心の高さに驚かされました。お話をうかがいながら、どの校長先生も控えめで、生徒一人ひとりの良さを何とか伸ばしたいという意気込みが伝わってきて大変嬉しかったです。
特別支援教育を取り巻く現実には厳しいものがありますが、午前・午後を通して、理想に向かって先ずはできるところからコツコツとやっていきましょうというコンセプトが得られたように思います。
高齢ということもあってとても疲れましたが、障害のある児童生徒を何とか善い方向に導きたいという先生方の熱意が至る所に感じられ、最高に心地よい1日でした。お世話いただいた沖縄の先生方の皆さんに、心から感謝します。
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コメントありがとうございます。
私は、大学生の時以来追及している「普通の人の生き方」のヒントを、周囲の沖縄の人たちからたくさんもらっています。その意味で、私の方こそ沖縄の人たちに励まされています。
定年まで残り少なくなってきましたが、デューイのいう「common manの哲学」をもっともっと沖縄の人たちの言動から学びたいと思っています。