宮里藍ちゃん、米ツァーの2連勝を含め地元沖縄での連覇成らずで残念でした。彼女の出身地の東村は、沖縄県の北部に位置し、自然豊かなとても静かなところです。
ところで、『実践に備えたい特別支援教育基礎情報45』の宣伝を改めてさせていただきます。かなり長文で申し訳ないのですが、「はじめに」の全文を紹介します。主旨や概要に触れています。
そのあとに、先ずは情報1と情報45にお目通しいただけれはと思っています。本書は、単なる情報の提示だけではなく、私なりのストーリーを持たせたつもりです。
本書の趣旨は,教育現場の先生方や学生さんが,特別支援教育に関する理念・構想,指導内容・方法,個別の教育支援計画の作成等々で困ったときにいつでも手元にあり,皆さんの手助けとなるような基礎情報を提供するところにあります。
実は,筆者が講義や講演会等で特別支援教育関係の100点ほどの情報をいくつかの小冊子に分けて配布していたところ,現場の先生方や学生さんから教育実践や理論的裏付けにとても役立っているという話を耳にしたことが,本書作成の最も大きな動機となりました。
配布した特別支援教育に関するそれらの情報は,変革期の教育現場における個人的専門性と組織的専門性の向上という観点から,最低限身につけておく必要があるのではないかという筆者独自の判断に基づいて収集したものです。
その中からさらに45点を精選し,再構成することとしました。この45点の基礎情報を備えておけば,学校現場で様々な問題に遭遇したときに,何らかのヒントを得たり,困難な状況を打破できるのではないかと確信するにいたったからです。
筆者自身の現場での経験を振り返ってみると,教育に関する理念等でぐらついたとき,指導方法や教材づくりで迷ったとき,いつも自分の机の上にあって,いつでも必要な項目をピックアップし,すぐ活用できるような便利な情報があればいいなと願っていました。
当時,障害児教育の門外漢であった筆者は,34歳で初めて障害のある子どもたちと接したときの不安な気持ちを今でも忘れられません。挫折の連続でしたが,健気に生きる子どもたちの姿に励まされ続けた教員生活17年間でもありました。
新任教師の頃は,ひたすら子どもたちと遊び,授業の準備に追われる毎日で,当時の学習指導要領に目を通した記憶はありません。研究主任等の立場になってページをめくるようになったものの,法律の解釈や事務的文章の羅列でなかなか読む気にはなれませんでした。
このように,学校現場の先生方の気持ちに内在化して書かれている特別支援教育関係の学習指導要領や多くの参考文献は,極めて少なかったと思います。率直に言うと,現場感覚や現場目線が感じられなかったのです。
現場目線と現場感覚があって,教育実践に役立つような本があれば,初心者も随分助かるのになぁという気持ちでいっぱいでした。そこで,筆者は現場目線と現場感覚を忘れないようにという気持ちで,この10年間で10冊ほどの著書を作成してきました。
今回も,同様の姿勢で,現場で役立つと思われる基礎情報を45点に精選しまとめてみることにしたというわけです。繰り返しになりますが,最低限これだけの情報を持っていれば,職員会議や毎日の教育実践に自信をもって臨めると筆者は信じています。
具体的な本書の展開方法ですが,解説と資料をあわせて情報とします。
「特別支援教育の基礎情報45」については,第1に特別支援教育の普遍的原理,第2に内外の人権思想や歴史的流れ,第3に特別支援教育の伏線とも言うべき「障害者基本計画」「重点施策実施5か年計画」の概要,第4に特殊教育から特別支援教育へのコペルニクス的転回となった「今後の特別支援教育の在り方について」,第5に文部科学省と厚生労働省が両輪となって推進する「発達障害者支援法」の施行,第6に特別支援教育元年と言われる「学校教育法等」一部改正施行,第7に国の特別支援教育を進めるにあたっての「特別支援教育の推進について」という局長通知,第8に特別支援教育関係の学習指導要領の改訂,公示と進めていきます。
また,特別支援教育で課題となっている重度・重複障害のある子どもを想定した自立活動における自立の問題や興味の開発,年間ミニ個別の指導計画の提言など,筆者自身のオリジナリティのある情報も盛り込みました。
さらに,現在,現場の多くの先生方が最も関心のある発達障害と言われるLD,ADHD,高機能自閉症等については数多く出版されており,ここでは定義及び調査の集計状況のみ紹介させていただきました。
特別支援教育の理想と現実の乖離を考える数値的指標として,認定就学者数の推移,従来の盲・聾・養護学校と小・中・高等学校との転入・転出状況,国の動向の手がかりとなる平成21年度特別支援教育関係予算の概要を提示しました。最後に,「支援」という教育に関する新たな言葉の概念に着目しつつ,筆者なりの「特別支援教育の本質」について言及しました。
特別支援教育は,子どものニーズを背景に,従来のような学校完結型からネットワーク型への重心の移行を余儀なくされています。周囲の各立場からの支援によって彼らの幸福もあるのです。したがって,本書は先生方を主な対象としていますが,学生さん,保護者の方,医療・福祉等の関係諸機関の人たちも,机や本棚の片隅に是非置いてくださればと願っています。
なお,「特別」「障害」等の微妙なニュアンスの言葉を,史料(資料)的観点や便宜上において使用せざるを得ない場合が多々ありました。ご容赦ください。また,盲・聾・養護学校などの表記の仕方は,当時の資料に従いました。
本書を作成するにあたり,琉球大学の末吉安次さん,森山さくらさん,玉城愛さん,山城あつみさん,末吉はるかさん,繪野行弘さん,中島奈美さん,比嘉華奈美さんにはいろいろお手伝いしていただきました。
最後に,本書の企画・作成について,特別な御配慮をいただきました明治図書出版並びに編集部の三橋由美子氏,橘亜希氏に,心より感謝します。
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