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先ずは、出来るところからコツコツと [2010年07月18日(日) ]
 民主主義の本質は、教育と同様に結果ではなく過程にあるといわれます。しかし、現実は選挙や受験に象徴されるように票数・点数、結果によって評価されます。こうした理想と現実のはざまで悩んでいる人たちも多いと思います。
 「現実がこうだから仕方がない」と諦めてしまう先生が多い中、「揺れ動き、迷いながら」も人間の優しさや共生社会の基礎を培うべく特別支援教育の理想に向かって日々努力している先生方がいることも事実です。

 15日の午前中は、沖縄県立A特別支援学校の第1回学校評議委員会に出席させていただきました。16名中、13名は女性。男性はH教頭先生とグループ研究代表のI先生と私の3人。沖縄は伝統的に女性が活発な傾向にあるようです。
 I校長先生から学校概要・経営方針、学校コーディネーターのM先生等から職員研修、巡回教育相談、医療的ケァの対象児童生徒、進路指導の取組みといった本年度の学校課題について報告がなされました。
 そのあとに情報交換。評議員の私は、学校の応援団として出来る限り建設的な意見・感想を述べるように努めました。先ずは、授業実践の充実による子どもの行動変容と保護者の信頼というキーワードに注目しました。
 児童生徒のニーズを大切にし、何とか「児童生徒を善くしたい」という先生方の熱意がどの報告にも感じられました。本年度の計画書は、昨年に比して骨組み・構想が確実に進化しているという感想を持ちました。
 本年度の計画に即して進めていただきたいということ、そして、昨今の先生方のメンタルヘルスという観点から、先生方の労働環境の配慮にも怠らないようにとコメントさせていただきました。
 また、評議委員のNさんは、ボランティアサークル遊びの広場「ぽてと」の活動について話題提供して下さいました。それは、行政の力を借りることなく、自分たちで居場所づくりを進めるというユニークなものでした。
 評議委員会終了後、今年の3月までN特別支援学校校長をされていた評議委員のNさんが、4月からある大学院の地域経営科の1年生として福祉関係の勉強をなさっていることを知りました。人間一生楽しく学ぶことの大切さを教えられました。

 午後は、A特別支援学校の近くにある沖縄県総合教育センターにて、平成22年度沖縄県立学校保健会評議員会主催の講演会で「特別支援教育のポイント」と題してお話させていただきました。
 講演前と終了後には、沖縄県教育庁体育課のZ健康体育管、八重山高校のT校長、中部農林高校のG校長、真和志高校のN教頭、南部商業高校のM校長らが控室にお見えになり雑談。
 沖縄県の高等学校の校長先生方の特別支援教育への関心の高さに驚かされました。お話をうかがいながら、どの校長先生も控えめで、生徒一人ひとりの良さを何とか伸ばしたいという意気込みが伝わってきて大変嬉しかったです。

 特別支援教育を取り巻く現実には厳しいものがありますが、午前・午後を通して、理想に向かって先ずはできるところからコツコツとやっていきましょうというコンセプトが得られたように思います。
 高齢ということもあってとても疲れましたが、障害のある児童生徒を何とか善い方向に導きたいという先生方の熱意が至る所に感じられ、最高に心地よい1日でした。お世話いただいた沖縄の先生方の皆さんに、心から感謝します。
Posted at 18:34 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
 
つかこうへいさんの死を悼む [2010年07月13日(火) ]
 サッカーW杯はスペインが初優勝。オランダとの決勝戦は、素人の私がいうのもおかしいのですが、素晴らしい、凄まじい試合でした。感動の一語に尽きます。そして、プロとは何かを考えさせられました。

 参院選は、民主党の敗北で幕を閉じました。政治に大いに関心はあるものの、民主主義社会を目指す教育という立場から、政治とは一定の距離を持ち、支配・左右されてはいけないのだと思っています。現実的には、世界のどの国も支配政党に飲み込まれていく宿命にありますが…
 日本国憲法は「国のかたち」を表現しています。したがって、教育に携わる一人として、日本国憲法の主権在民・基本的人権の尊重・平和主義と教育基本法の精神という当たり前のことを忘れずに、実践研究を坦々と進めていきたいと思っています。

  『「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」など反権力や社会的弱者を題材にした作品を数多く発表、戦後の演劇界を代表する劇作家、演出家で作家のつかこうへい(本名金峰雄=キム・ボンウン)さんが10日午前10時55分に、肺がんのため千葉県鴨川市の病院で死去した』と新聞は報じています。
 彼は、党派や特定のイデオロギーや政治といった組織とは、常に一定の距離をもち、弱者の立場から自分のスピリッツというものを演劇等の表現活動を通して語り続けた人ではないかと思います。
 在日朝鮮人のお母さんは、学校へ行けず字が読めなかったそうです。「あなたの本を読みたいのだけれども、字が読めなくてごめんね」と息子のつかさんに語っていたというエピソードに涙したことがあります。
 肺がんによる死を悟ったつかさん。テレビの報道によると、すでに今年の1月の段階で「自分が亡くなったら韓国と日本の海の中間に散骨して欲しい」と娘宛ての遺言書をのこしていたようです。
 私と同世代の62歳。まだこれだというのに残念です。つかこうへいさんのご冥福をお祈りします。
Posted at 14:59 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
 
盲学校の重複化の進行 [2010年07月11日(日) ]
 本日は参院選の投票をM小学校の体育館ですませ、その足で国際センター前を横切ってランチへ。自宅へ戻るまで、約2時間近くの行程でしたが万歩計は5000歩をはるかに超えていました。歩いている人に誰一人出会いませんでした。
 M小学校は敷地も広く自然に恵まれていて、「自ら学ぶ」という石碑が印象に残りました。近くのハイビスカスがきれいでした。カフェレストランの今日のメニューは、モロへアを中心としたヘルシーな創作ランチ。旨かったです。
 昼食後、汗を拭きながら帰る途中、道路に面してパック入りの「マンゴー」を並べているお家があり、私はピンポン玉をちょっと大きくしたマンゴー6個入りを購入。何と500円。今年初めてのマンゴーでしたが、メチャウマでした!!
 マンゴーの季節がやってきて私はベーリーハッピーです。以前はシュークリームが大好きで、どんな時もこれを食べると上機嫌になったものですが、今はマンゴー。沖縄のマンゴーは、値段もリ―ズナブルで美味しさも日本一です。
 ピンポン玉よりちょっと大きめマンゴーは、沖縄に来て初めて知りました。小さく見栄えはあまり良くないのですが、種は小さくて実はたっぷり。味はもちろん抜群です。沖縄にいらした際、是非味わっていただきたいですね。

 7月8日に、沖縄県立盲学校を評議員として初めて訪れました。視覚障害関係は全くの門外漢の私。信頼するM校長先生の依頼ということもあって、評議員を承諾したものの、内心は不安でいっぱいでした。
 周知のように、肢体不自由特別支援学校の重複化は80%を超えているといわれています。盲学校の重複化が進んでいるという噂は、以前から耳にしていましたが、想像していた以上に進行しておりショックを受けました。
 それは、校長先生から配付された資料の「重複化の進行と指導目標の2極化」という言葉にも表れていました。平成12年度と平成22年度の比較が数字で示されていて、その変化にやはり驚きを隠せませんでした。

 現在の筑波大学附属盲学校の初代校長は、確か日本の初代文部大臣の森有礼が兼務したと聞いています。このように、日本の盲学校は、伝統があるだけに重複障害のある児童生徒の受け入れ方が難しいのではないか、従来の単一障害という概念をいかに克服していくかが問われているような気がします。
 評議員として本校薬剤師、元教育委員会指導主事、沖縄県はり・きゅう・マッサージ師会会長、自治会役員、そして私の5名。学校側からは、校長、教頭、事務局長、小・中・高等部主事・専攻科の先生方が参加されました。
 初参加の印象ですが、全ての出席者の発言内容に素朴で前向きな姿勢が感じられ、とても好感が持てました。評議員の先生から「ゴーヤ」のお土産まで頂戴しました。形式にこだわらない沖縄的?な雰囲気が私は大好きです。
Posted at 19:02 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
 
個々のニーズと信義を重んじた特別支援学校の授業 [2010年07月09日(金) ]
 私が住んでいる沖縄の自治会の昨年の「お祭り」は、ペーパーの計画書にないことがたくさん出てきて、お祭りが次第に盛りあがっていきました。その背景には、間違いなく自治会の人たちの堅いつながり・信頼関係がありました。
 同様に、沖縄の特別支援学校や特別支援学級の授業を2年間ほど参観して驚いたのは、頭で計画した書き物(学習指導案)よりも、実際の授業の方がそれを上回り、生き活きとした授業が圧倒的に多いという事実でした。
 昨日の沖縄県立K特別支援学校の授業は、学習指導案がしっかりしていただけではなく実際の授業も素晴らしいものでした。薬のせいで眠そうな子どももいましたが、多くの子どもたちは楽しくのびのびと授業に参加していました。
 午前中に四つの研究授業を参観させていただきましたが、一体なぜ子どもたちが楽しくはつらつと授業に集中していたのか。要因を三つの観点から分析すると次のようなことが言えるのではないかと思いました。
 @ひとつは、題材設定の理由に先生方の教育観、学習観、教材観、児童観が明確に示されていたということです。したがって、児童生徒の的確な実態把握がなされ、指導内容の選択も指導目標も明確なものとなっていたのではないか。このように、先生方の教育哲学、問題意識の明確さが光りました。
 A次に、指導方法に関するものですが、一人ひとりの先生方の教育的支援の背景には児童一人ひとりのニーズを大切にするという発想が看取でき、四つの研究授業には常に児童生徒の側に重心を置いたかかわりが展開されていました。そうした姿勢が、児童生徒の自発性を促していったものと推測されます。
 そして、先生方がおそらく意図的・計画的に明るく振舞い、楽しい雰囲気を醸成しようと努力し、具体的に子どもたちを褒め、励ますよう努力をしていたことが、素晴らしい授業の要因としてあげることができます。
 Bもうひとつは、教員同士の連携・支援体制です。サッカーで11人の選手が決して無駄な空間を開けないようにプレーするのと同様、教員同士のポジョンとお互いの距離のとり方に意図的な配慮が見られました。

 その他に気づいた点をあげると、「日常生活」という難しい分野への挑戦、スイッチや三角マットを活用したアイデアのある授業等々、四つの授業は「児童生徒を何とか善くしたい」という先生方の熱意・愛情が満ち溢れていました。
また、児童生徒も教員同志も、苗字ではなく「名前で呼び合う」習慣、「何々しましょうね」(相手に対する思いやりから発する言い方?)という独特の語りかけ、児童生徒や保護者のニーズに重心をおいた時間割の克服(うちなータイム?)等、授業を盛り上げる沖縄独自の世界も子どもをイキイキさせる要因ではないかと推測されます。「ワシミルク」の意味も初めて確認でき嬉しく思いました。
 いずれにしても、「教師は授業で勝負する」ことの大切さを改めて教えられました。「今を大切に生きる」という教育の本質(現在・幸福・過程)を印象づける示唆に富んだ研究授業でした。
 沖縄の特別支援学校の教育現場を参観するたびに、沖縄の児童生徒は幸せだなと痛感します。それは、K特別支援学校の先生方だけではなく、沖縄の特別支援学校に勤務する先生方の子どもに向かう熱意の賜物ではないかと思います。

 夕方からは、有志の先生方、校長先生、お二人の教頭先生、三人の講師の先生を交え、学校のすぐ近くのいきつけの居酒屋さんで乾杯。教育談義に花を咲かせました。私はこの「ノミ二ケーション」の雰囲気がとても好きです。
 校長先生の「子どもを大切にした教育」が多くの教員に反映されているような気がしました。そして、「信義」を重んじた沖縄独特の信頼関係(ゆいまーる精神)が、組織エゴ、イデオロギーを超え、さらには学習指導案を超え、子ども中心の授業を展開する原動力になっていると確信しました。
 四つの授業を通して、当たり前のことかもしれませんが、沖縄独自の「信義」を重視した人間同士の「つながり」「信頼関係」の大切さを、しみじみ感じた一日でした。
Posted at 09:04 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
 
日本一?ピカピカのO特別支援学校 [2010年07月05日(月) ]
 今日は沖縄県のO特別支援学校の第一回学校評議会に出席しました。私がこれまで参観した青森、東京、神奈川、大阪、京都、和歌山、神戸等々の支援学校の中では、間違いなく一番ぴかぴかの学校です。
 広い廊下はもちろんのこと、トイレの匂いもなくピカピカに磨かれています。本当に心が洗われるような気持ちになります。学校評議員に沖縄のビルメンテナンス関係の方もおられ、何かとアドバイスをなさっているようです。
 校内を案内してもらいましたが、プール、木工、小学部・中学部・高等部のどの教室を覗いても、校長先生がモットーとしている「楽しく・明るく・笑顔のあふれる学校」そのものでした。
 沖縄のいくつかの支援学校は、本ブログで何度か紹介していますが、自然環境に恵まれ、教員も児童生徒も実に伸び伸び学校生活を送っています。沖縄の特別支援教育は遅れていると聞いて来沖しましたが、そんなことはないです。
 なぜなら、子どもたちが楽しそうに学校生活を送っているし、研究授業も素晴らしいからです。雑誌等への書き物が少ないようですが、教育の本質は書き物などの提出書類にあるのではなく、子どもの活動そのものにあります。
 学校を見に行くたびに感じるのですが、沖縄の子どもたちは幸せだと思います。小中学校の学力が低いといって嘆いている人もいますが、私の知っている範囲ですが、子どもも先生も?学力をあまり気にしていないと聞いています。
 「学力が低く、経済的に貧しい」。それでも沖縄の人たちは沖縄を離れたがらないし、出て行っても帰りたがる人が多いそうです。一体なぜなのか。人間にとって幸福とは何か、ペーパーやお金だけではない…。考えさせられます。
 沖縄の海も道端の花々、ハイビスカスもきれいですが、特別支援学校にもたくさんのきれいな花、ピカピカの廊下、そして元気でおおらかな楽しい先生方と屈託のない笑顔の子どもたちがいます。
 沖縄においでの際は、観光地だけではなく、特別支援学校見学研修も是非!!
Posted at 22:18 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
 
美輪明宏さんと銀巴里 [2010年07月03日(土) ]
 ブラジル対オランダ戦もすごい試合でしたが、昨夜のウルグァイ対ガーナ戦は、さらにスゴイ試合でした。延長の終了直前に勝利を目の前にしたガーナでしたが痛恨のミス。PK戦で決着。互いに全力を尽くした攻防に感動しました。

 BSで美輪明宏さん。丸山明宏という名前で歌っていた頃、私は銀巴里によく通っていたこともあり、懐かしく拝見。初めて彼を目の前にした時、その美しさに思わず引き込まれてしまいそうになったことを今でも鮮明に思い出します。
 しかし、銀巴里だけではなく、渋谷のジャンジャンでの話を聴いているうちに、この人は一人の思想家というか、むしろ寺山修二さんの言葉を借りると昔の「侠客」そのものではないかと感じるようになりました。凄い人だと…。
 渋谷のジャンジャンでの朗読会では、長崎で被爆し、上京してから女装で注目されたことなど、とにかく凄まじい経験をされたことを語っていたように記憶しています。銀座では石をぶつけられたこともあったそうです。
 著書や語りの中に、戦争を憎んだ人、正義感の強い人、弱者の立場を大切にする人等々、看取することが出来ました。当時有名人ではありましたが、周囲の人たちは、まだ物珍しいという態度で観ていた人が多かったように思います。
 現在は、美輪さんも述べておられるように、油断してはいけないけど、自分の考え方がようやく世間に認められるようになり、本当に良かったと振り返っていました。確かに、女装の方のテレビ出演も当たり前のようになっています。

 美輪明宏さんから学んだ「平和」「正義」「弱者・マイノリティー」といった思想を私は大切にして来たつもりでいますし、これからも堅持していきたいと考えています。
Posted at 15:49 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
 
社会の成熟度が低いというものの… [2010年06月25日(金) ]
 大相撲は泥沼状態。昨日24日は、参院選の公示。7月11日に開票。2010 FIFA W杯は、連日盛り上がっています。今もスロバキアとイタリアが激しく戦っています。あと3時間足らずでいよいよ日本の出番です。

 ところで6月21日の月曜ゴールデン 女子刑務所東三号棟G「私は嫌われ殺人犯、転落の人生は、あの日から始まった…息子を返して!復讐の鬼となった母に更生の日は?」は、いろいろなことを考えさせられました。
 同じ日に仮釈放を迎えた3人の女性受刑者の生きざまを通して、先の見えない今を生きる人たちへ、何のために、誰のために生きるのかをこのドラマは問いかけています。以下、印象に残ったセリフ。

「人生思うようにいかない。人生何のために生きているの。欲をいったら切りがない」「人の役に立ちたい。自分よりも他人のために生きて生きて生き抜きたい。死ぬよりも生きているほうがつらいもんね。絶対死んだりなんかしない」

 一度刑務所に入ると、世間はとても冷たいんだなと思いました。更生しようと一生懸命努力するのですが、なかなか認めてもらえない。教育は、過去よりも明日からの人間の可能性を信じるものなのですが、現実はそうはいかない。

 新横浜駅での最後のシーン。再び女子刑務所に向かう泉ピン子演じる英恵に向かって、岐阜の女子刑務所から再び出所するまでの5年間待ち続けるという蟹江敬三演じる初老の男の言葉に、思わず涙ぐんでしまいました。

 泉ピン子、蟹江敬三、賀来千賀子、西原亜季、田山涼成といった出演者の熱演が心に残りました。

 社会の成熟度が低いと言うことは簡単ですが、骨の髄まで沁み込んだ偏見・意識を変えることはそう簡単ではありません。障害のある人たち(特に知的な障害のある人達)に対しても同様です。

 テレビに目をやったら、スロバキアが前回優勝のイタリアを3対2で破りました。デンマーク戦まであと2時間半。眠いけど、眠るわけにはいきません。
Posted at 01:30 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
 
「6月23日」と「研究授業」 [2010年06月23日(水) ]
 沖縄戦から65年の月日が流れました。6月23日は「慰霊の日」。沖縄県民の4人に1人、およそ20万人の人々が亡くなったそうです。私は、沖縄に来て6月23日の「慰霊の日」を初めて知りました。
 平和公園の「平和の礎」には、24万人の人の名前が刻まれています。私は月に一度は平和公園に出かけていくのですが、そのたびに「平和の礎」の前でじっと佇んでいる人を見かけます。
 礎の名前をさすりながら、涙を流している人。どのような思いで礎の前に…。普天間問題だけではなく、こうした人々の平和を祈る気持ちをマスコミはもっともっと伝えて欲しいと思います。
 昨日の午後、私は平和公園を短時間でしたが訪ねてみました。バスや車、関係者の人たちでいっぱいでした。午前中に研究授業を見せていただいた後に、平和公園まで足を伸ばしたというわけです。
 午後4時から研究授業の反省会がありました。午前中の汗にまみれた実習生による子どもたちとの活き活きした授業に感動。そこに、S特別支援学校の教育の成果もまた垣間見ることが出来ました。
 手前味噌になりますが、実習生の2人の研究授業は想像をはるかに超える出来栄えでした。スキルがどうのという前に、子どもたちに向かう熱意、気遣い、優しさが教室の隅々まで感じられました。
 指導して下さったS特別支援学校の先生方には、何とか子どもたちの可能性を促そうという姿勢、同時に実習生を魅力ある教師に育てようという誠意が、反省会を通して伝わってきました。
 反省会の終了に伴い、一服の清涼感を覚えました。それは、通常の小中高等学校から特別支援学校へ転校したいという児童生徒が増加しているというデータを裏付けるものでもありました。
Posted at 15:08 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
 
倫理観と教養教育について [2010年06月22日(火) ]
 今、相撲界は大揺れに揺れています。名古屋場所の開催が危ぶまれているようです。一人のお相撲さんとしての個人的立場を超えた公的・社会的立場からの厳しい追求がなされていると思います。

 ところで、経済の論理と教育の論理は異なること承知の上で、前回の北城氏の論にさらに耳を傾けてみたいと思います。

 有力といわれる大学を卒業することが大企業に入社する条件という時代は過ぎた。経済同友会の調査では、280社の企業の中で「面接の結果で採用している」が9割に上っており、特定の大学卒を最も重視しているのは2社しかなかった。また、大学時代の成績であることを採用の理由にする大学もほとんどない。大学の名前や成績では採用を決めていないのが企業の実情である。面接で決める際、最も企業が重視しているのは「熱意」である。2番目は「行動力」、3番目は「コミュニケーション能力も含めた協調性」、4番目は「論理的な思考力、課題発見能力」だった。次代の経営者を選ぶ際も、高い倫理観や誠実性など、「インティグリティ」(清廉、誠実であること)が求められる。倫理観を判断するのは容易ではないが、やはり学生時代に身につける教養や歴史や哲学なと、いろんなことを学ぶことが自分の考えの基本をつくる上で重要だ。高等教育ではこのような教養教育の重視が必要だろう。(傍線 大沼)
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「入学試験の仕組みが初等中等教育のゆがみを…」 [2010年06月20日(日) ]
 日本経済界に北城恪太郎という人がいます。前経済同友会代表幹事 日本アイビーエム(株)最高顧問。私は、この人の教育界への発言に以前から注目している一人です。
 6月14日付け日本教育新聞「提言 変革への視点 高等教育改革」で、彼のとても気になる発言に出会いました。それは「入学試験の仕組みが初等中等教育のゆがみを生んでいる」という点です。
 
 教員養成では一年間教育実習を行うという考えも悪くはないが、それだけで問題が本質的に解決するわけではない。経営者としての視点から言うと、改革をするときに大切な点が二つある。一つは、組織運営の仕組みづくり(どういう組織をつくって、その長にはどのような権限を与えるか)という問題、もう一つは改革を担う人材の重要性である。これはどちらかだけでなく両面の充実が必要だ。
高等教育について言えば、有力といわれている国立大学の組織運営の仕組み、特に入学試験の仕組みが初等中等教育のゆがみを生んでいる。また、…略…

 この入学試験の仕組みによって、「ゆとり教育」が後退したことは周知の通りです。「(特別)支援教育」も、この「ゆがみ」から悪しき影響を受けないよう切に祈りたいものです。
Posted at 21:06 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
 
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