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樋口 雅子

明治図書出版 編集長

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涙の走り方 [2010年07月05日(月) ]

 

「ウチのオリジナルですっていわれてもね。あの味ではね。
もっと真面目にやれっていいたくなる…」

週末、赤門の前の結構有名な喫茶店で食べた“そのお味”ときたら。
あまりの味のなさに、砂糖控えもいい加減にしてよー談義に花を咲かせました。
食べる側は、それなりの味を期待しているのですから、勝手な思い込みの押し付けは止めて欲しいという商品が結構あります。
そういう小社の書籍にも、発信側の勝手な思い込みで読者ニーズとかけ離れているものも“ある・ある”でしょうけど、とか言いながら、ふと。。
教育書としてはやや異色の書籍を、ボウケン心を奮い立たせ出版したのに、一般書の出版社さんが早速、著者アタックしてくるという体験を立て続けに浴びせられました。
これって、やはり、出版界の創造性の貧困を物語る以外の何者でもない。
これでは、知の最前線から脱落するわけだーとか、ぷんぷんして、友人に愚痴ると。。。

著者とのコミュニケーションが不足しているのではないか?という、お見立て。
そういえば、自分のブログも発信しっぱなしーリアクションがあるかどうかも見ていないなあと本日、数か月分スクロールして。。。
「ごめんなさいー今まで見ないでいて…」
という、励ましの温かいお言葉などに触れ、友人の忠告が身に滲みる週末となりました。
そういえば、朝刊に、「女優の吉永小百合さん(私の父親は、校区だったのか、小学生の彼女に逢ったことがある?ようで「吉永小百合」とだけしか書いてない名刺を見せられたことを思い出しました)が“どんな時に、もう若くないという感じを抱きましたか”と聞かれ“涙が真っすぐに流れないで、横に走った時です”と答えた」とありました。
「たしかに…」と、おしゃべりついでに、友人に告げると、
「そういえば、最近の女子は、泣かないよな。昔は、トイレで泣くとかいわれたけど、弁当は食べても、泣いたりはしないんだろうな…」
ですって。
まあ、私など、今や「涙も枯れ果てて…」という、中島みゆきの世界を放浪しているので、もう涙がどう走るかさえ、実験は不可状態。。。
そういえば、真っすぐに流れたころには、涙もまだ、それなりにあったのに、あれらは、どこへ逃げていってしまったのでしょう。






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